今、毎週火曜日に長久手町で教えているダンスレッスン。
なぜかここ最近、ブレイキングが生徒達のお気に入り(笑
hoyu Dance Dynamite World Grand Prix 2010まで秒読み段階に入った今日も、通常通りレッスン。
普段、殆どの作業をパソコンの前に座ってやっているため、この週1回のレッスンは俺的にも、心と気持ちと身体をリフレッシュさせることが出来る場所でもある。
色々あるけど(笑)、まあ、楽しいんだわ。
まだ、ダンスを始めて間がない中学生3人と小学生3年の4人を教えているのだが、数週間前からブレイキングにはまっている。
そして俺的にも、また違った側面からブレイキングを見ることが出来、新たな発見というか、ブレイキングの奥深さというか、楽しさを感じている。
俺のレッスンは、基本「スパルタ」。
子供達が悲鳴を上げようと、ブーこここうがお構いなしにレッスンは進んで行く(笑
特に、ここ数回のレッスンは「悲鳴」が絶えない(爆
ブレイキングを練習した人にはわかると思うんだけど「肩と腰」の打撲が原因。
ブレイキングを始めた頃、必ずみんなが通る試練。いわば「儀式」みたいなもの。
肩と腰に「あおたん」を作り、翌日ズボンがはけなかったり(腰の打ち身が痛くてはけないんだよね)、数日腫れ上がったり。
それは、同時にブレイキングをやっている勲章でもある。
この、痛みが無くなるころ、ブレイキングは成長し始める。
そもそもなぜ、ブレイキングをこの子達に教え始めたのか。
別に、彼女達をB-Girlにしたくて始めたわけではない。自分の体のバランストレーニングの為に教え始めたのだ。
ブレイキングって、メチャメチャ筋肉がいる踊りだと思っている人が多い。
そらあ、あんな凄い技をガンガンやっていたら素人目にはそう写る。
でも実際は、そうでもなかったりするんだよね。
ブレイキングで必要なのは、バランスとタイミング。
この2つで、自分の身体をあんな風にとんでも無い形で、グルグル回ったり凄いことが出来てしまう。
もちろん「筋肉」も必要だよ。でも、筋肉だけでは出来ない。筋肉が占める割合は全体の10%か20%位の物なんだよね。
いかに効率よく、バランスとタイミングを上手く使って身体をコントロールするか。これが上達のキーポイント。
そう、事の発端は俺の「逆立ち」から始まったんだよな〜。
逆立ちからワンハンドに。
それを見ていた生徒達がギャーギャー騒ぎ出す(笑
何でかと思ってたら「逆立ちが出来ない」のだわ。
すなわち、逆立ちが出来る=スゲー人(尊敬)、更に片手で逆立ちできる人=神。みたいな(激
それで、逆立ちの練習から始まった。真っ直ぐに逆立ちをして、静止する。
この単純な事が、実はとても難しい事。
まだ若い彼女達にとって、自分の身体をコントロールする、バランスを保つということが、理解できないんだわ。
でも、実は普通に、普段「立っている」こと自体も実は凄いバランスをとっていることなんだよね。でも、それを無意識のうちにやってしまっているから、全然気が付いていないんだけど、全ての原点はそこ。
先週と今日は、少し意地悪というか、レベルを上げて「バックスピン」の練習をやらせている。
悲鳴は、このバックスピンのせい。身体のバランスの取り方を教え、バランス移動を教え、どうすればそうなるのかを実践を見せながら教えて行く。
でも、頭で理解しても、身体が付いてこない。その為、ご想像の通り、肩から落下、腰を打ちまくるわけ。
「痛いのいやでしょ?だったら、痛くならないようにやればいい。」すなわち、バランスとタイミングで、それを克服できるということ。
そして、それを頭ではなく、身体に覚えさせるために、何度も何度も繰り返させる。
レッスン終わる頃には、肩が真っ赤になっている。腰も青くなり始めている(笑
痛いからと言って辞めさせるのではない、そこで辞めさせれば、全てはそこで終わってしまう。だからこそ、痛くならないようにするための方法を教える。言われたとおりにそれにトライをする、でもやっぱ痛い、悪いところを指摘する。
延々この繰り返し。
そらあここ数回でそんな簡単に出来るようになるはずはない。まあ、あと数週間から数ヶ月かかるだろうね。でも、それを乗り越えたとき、必ず彼女達の中に何かが残る。
これが大切なんだよ。
その何かをつかみ取った瞬間、理屈ではなく、何かの変化に気が付くはず。
過保護な親なら「青あざなんか作って〜〜〜!!!」ってヒステリックに怒鳴り込んでくるんだろうな(激
そんな親なら逆に追い込んでやるけど(爆
先週のブログに出て来た「みのり」。奴は今日、黙々と練習していた。
出来ないんだわ、頭では理解してるんだわ、でも身体が付いてこないんだわ。その狭間にハマリ、ジレンマと闘ってた。
それで良いんだよ。
それを繰り返し繰り返しやることで、必ず「アッ!」って思う瞬間がやってくるから。
致命的な怪我は絶対にさせられない。でもね、小さな怪我や傷はダンスを続けて行く上で必要な勲章。
今日、生徒の一人のお母さんとそんな話をした。
「先生は自分の身体のことを色々ご存じなんですね〜」
「ええ、その代わりに、それと同じかそれ以上に『怪我』をしてきていますから(笑」
そうなんだよね、自分自身で痛い思いをし、そこから沢山のことを学び、怪我をしないようにするには、そして怪我をしたときはどうやって自分の身体をメンテナンスするのか。
医学的ではなく、自己防衛的に克服してきたからこそ今がある。
全ては自己責任の上に身体を張って学んできたこと。
だからこそ、越えてはいけない一線も見えている。
「今」彼女達の限界も見えている。
奴らは、まだ暫く痛い日々が続きそうだわ(笑
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